注目クラブのボランチ活用術:ナポリ シャビ、シャビ・アロンソといった名手たちが欧州サッカーのトップレベルから去ったここ数年、中盤で華麗にゲームを動かすピッチ上の演出家は明らかに少なくなっている。では実際のところ、各クラブはボランチにどのような選手を起用し、どんな役割を求め、そしてどうチームのプレーモデルに組み込んでいるのか。ケーススタディから最新トレンドを読み解く。 ナポリは[4-3-3]のアンカーとしてタイプの異なる2人のMFを擁している。ジョルジーニョは典型的な「レジスタ」。ただし体格、運動能力などのフィジカル面は凡庸で、フィジカルコンタクトやボール奪取力などは平均的なMFと比べてもやや見劣りする。一方アフリカ系で強靭なフィジカルを備えるディアワラは、ほとんどすべてのボールをワンタッチ、ツータッチでシンプルにさばくプレーに徹し、守備では強い当たりと高いボール奪取能力を生かして敵の攻撃を