見つかった亀ノ瀬隧道の一部。蒸気機関車のすすで天井が黒くなっている=9日午後、大阪府柏原市、筋野健太撮影 「幻のトンネル」は残っていた――。昭和初期の大規模地滑りで崩壊したとみられていた明治、大正期建設の旧鉄道トンネルが大阪府柏原市で見つかった。国土交通省近畿地方整備局が9日、報道陣に公開した。当時のれんが造りの構造が良好な形で残っており、一部を保存して今後、一般公開する方針。 〈動画〉幻の旧鉄道トンネル、残っていた 見つかったのは、JR大和路線の前身、旧大阪鉄道の亀ノ瀬隧道(ずいどう)(延長約500メートル)の一部。1892(明治25)年に開通した下り線の長さ66メートル分(高さ4.6メートル、幅4.3メートル)と、1924(大正13)年の複線化で増設された上り線の長さ49メートル分(高さ5.5メートル、幅4.1メートル)。 現場近くの大和川右岸では、31(昭和6)年から翌年にかけ