3年前、名古屋市で知り合いの女性を殺害したほか、同級生2人に劇物のタリウムを飲ませて殺害しようとしたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われている元女子大学生の裁判員裁判が名古屋地方裁判所で始まり、元女子大学生の弁護側は「被告には精神障害があり、事件当時、責任能力はなかった」として無罪を主張しました。 元女子大学生は逮捕されたあと、「子どものころから人を殺してみたかった」などと供述し、捜査段階と少年審判で精神鑑定が行われた結果、家庭裁判所が「責任能力はある」と判断し、元女子大学生は検察庁に送り返されて起訴されました。 16日の初公判で、元女子大学生は「タリウムを飲ませても、人が死ぬという認識はなかった」などと述べました。 また、弁護側は「被告には発達障害などがあり、事件当時は『人が死んでいく過程を見たい』という自分の興味に対し、善悪の判断ができず、責任能力はなかった」として無罪を主張しました