単純な見落としがあるかもしれないが、アイルランド国民投票によるリスボン条約否決を扱ったのは大手紙では毎日新聞だけだったということだろうか。明日あたりにひょっこり朝日新聞や日経新聞の社説に出るだろうか。特に日経新聞は昨年10月22日に”新条約で機動力を増すEU”で次のように述べていた。リスボン条約のおさらいもかねて。 欧州連合(EU)の首脳会議が、未発効に終わったEU憲法に代わる新たな基本条約を採択した。新条約は「リスボン条約」と名付け、EU大統領の創設や政策決定を迅速化する多数決制度など、さまざまな斬新な工夫を盛り込んだ。新条約が発効すれば、半世紀にわたる欧州統合が新たな進化の段階に入る。 名を捨てて実をとる。その策のおかげで、新条約は逆に当初のEU憲法より濃い内容となった。新体制への移行は09年だが、新条約が機能し始めれば、EUの国際社会への影響力は一段と高まるだろう。 と期待をフカした