** 心の視力 脳神経科医と失われた知覚の世界 オリバー・サックス(アメリカ) ** オリバー・サックス氏は、脳神経科医で作家、映画『レナードの朝』の原作者である他、『火星の人類学者』でテンプル・グランディンを紹介したことでも知られる方です。この著作は特に視力についてのいくつかの事例が紹介されています。その中に、彼が小さいときから、人の顔が見分けられない悩みを持っていたことが書かれていました。 相貌失認(そうぼうしつにん)です。 私は発達障害の勉強をはじめてからこの言葉に出会いました。以前このブログで『天才と発達障害』という本を紹介したとき、ルイス・キャロルが聴覚優位、相貌失認であるという内容を学びました(→関連記事)。先天性の相貌失認は発達障害、特に自閉症スペクトラムの人が持つ特徴の一つだとばかり思っていたのですが、どうも、違うみたいです。 心の視力―脳神経科医と失われた知覚の世界 作者