ものの数分で、強烈な地震とそれに続く津波が、地域全体を破壊してしまった。瞬時にすべてが変わってしまうなら、生きる意味とはなんだろう。今、多くの人が答えを模索している。 もともと、「無常」の概念は日本文学になじみが深い。そして、最近では、詩人の谷川俊太郎による有名な詩「生きる」が、複数の日本人のブログに投稿されている。平易な言葉で人生の意味を探る評判の詩句は、学校の教科書にも多く使われている。 生きる 生きているということ いま生きているということ それはのどがかわくということ 木漏れ日がまぶしいということ ふっと或るメロディを思い出すということ くしゃみをすること あなたと手をつなぐこと 生きているということ いま生きているということ それはミニスカート それはプラネタリウム それはヨハン・シュトラウス それはピカソ それはアルプス すべての美しいものに出会うということ そして かくされた