“堰(せき)を切った”とはこうしたことを言うのかも知れません。海外で広がった「#Me Too」というハッシュタグをつけ、ツイッターなどでセクハラ被害を訴える動き。日本では静かだったその動きが、著名なブロガーの投稿をきっかけに、急速に広まっています。 『酔わされ服を脱がされ強制的に被害にあった』 『社長も誰も守ってくれなかった』 投稿を読むと、日本の社会の現実が透けて見えました。(ネットワーク報道部記者 野町かずみ・宮脇麻樹・伊賀亮人) 口火を切ったのではないかと言われているのが著名なブロガーで作家のはあちゅうさん。以前つとめていた大手広告代理店で上司から受けたという、セクハラやパワハラの被害についてネットメディアの記事で伝えたのです。深夜、上司の家にすぐ来るように言われたことや、連絡を断つと仕事ができなくなるように言われたこと。そして、自分が受けてきたような理不尽さとみんなで戦いたいという