「第二の収益源」になった航空貨物 コロナ禍で旅行客が8~9割ほど激減し、航空会社は大赤字の経営危機と言える状況に陥った。そんな中、唯一好調だった部門がある。貨物事業だ。 絶不調な旅客に対して、貨物事業は「第二の収入源」と呼ばれるほどになった。ANAは2022年3月期決算で売り上げが3618億円(前年比93.5%増)、JALは2183億円(同51.7%増)になったと発表した。貨物は屋台骨を支えるまでになったと言える。 JALとANAはよく比較される。日系エアラインの両雄であり、それは宿命のようなものだろう。もちろんコロナ禍でフィーバーした貨物事業も同様だった。メディアではこの売上高を比べて「ANAがJALを圧倒」などと報じた。筆者はこれに違和感を覚えていた。 そもそも両者の「稼ぎ方」は全く違う。また、コロナ禍中に起きた航空貨物のバブルを考慮すると、JALに軍配が上がると考えている。理由はシン