あの日、朝から、雪が降っていたわね。もうせんから、とりかかっていたおツルちゃん(姪(めい))のモンペが出来あがったので、あの日、学校の帰り、それをとどけに中野の叔母さんのうちに寄ったの。そうして、スルメを二枚お土産にもらって、吉祥寺(きちじょうじ)駅に着いた時には、もう暗くなっていて、雪は一尺以上も積り、なおその上やまずひそひそと降っていました。私は長靴をはいていたので、かえって気持がはずんで、わざと雪の深く積っているところを選んで歩きました。おうちの近くのポストのところまで来て、小脇にかかえていたスルメの新聞包が無いのに気がつきました。私はのんき者の抜けさんだけれども、それでも、ものを落したりなどした事はあまり無かったのに、その夜は、降り積る雪に興奮してはしゃいで歩いていたせいでしょうか、落しちゃったの。私は、しょんぼりしてしまいました。スルメを落してがっかりするなんて、下品な事で恥ずか
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「蔵書票」あなたの本にエクス・リブリスを 【分類(大):作ったもの 】 〇 【分類(小):工作&手芸 】 2011年02月07日 蔵書票を見たことがありますか? 蔵書票とは、本の見返しの部分に貼る「これは自分の本ですよ」ということを表すカードのことです。たいてい和紙やアート紙で作ってあって、蔵書印が捺印されていることもあります──えへへ。以前「真があって運の尽き」に書いたそのまんまをコピペしてみました。今回は、ビブリオマニア必携のアイテム・「蔵書票」です。 東洋は蔵書印・西洋は蔵書票 東洋では本に蔵書印を押すことが多いですが、西洋では蔵書票の方がポピュラーです。明治時代に日本に紹介されてからは、蔵書印に並んで本好きの間で広まっていきました。世界中にコレクターがいるのですが、日本では日本書票協会(THE NIPPON EXLIBRIS ASSOCIATION)など各団体がイベントを企画したり
蔵書票(ぞうしょひょう)ないし書票(しょひょう)は、本の見返し部分に貼って、その本の持ち主を明らかにするための小紙片。より国際的には「だれそれの蔵書から」を意味するラテン語エクスリブリス(ex libris)と呼ばれ、英語ではブックプレート(bookplate)。ただしエクスリブリスとは本来、「本がどこに帰属するか」を示す言葉であり、蔵書票のみならず本の見返しに記入された手書きの署名や、特定の大学が所蔵している蔵書もエクスリブリスに該当する。殊にフランスにおいては、そういった認識が一般化した時代があった[1]。 紙片には挿し絵に「ex libris」という言葉と蔵書の持ち主(票主)の名前を添えることが多いものの、ex libris の文言を示さなくても蔵書票として成立する。18世紀以前はEx Bibliotheca(だれそれの書庫あるいは蔵書など)や、蔵書票を示す文言を入れない紙片も頻用さ
下記のいくつかは他の上遠野作品にも多く登場しており、そういった用語は説明を補足して表記する。 深陽学園 竹田、藤花ら何人かの登場人物が通う高校。いくつかの事件の舞台にもなっている。なお、テレビアニメ版での呼び名は「しんようがくえん」だが、正式な呼び名は著者が決めていないため不明[7]。 世界の敵 この世界の持つ可能性を閉ざしてしまう危険を秘めた存在だと言われており、MPLS(後述)能力者がそれとなっていることが多い。敵となる条件は、その対象の「意思」と「能力」の方向性で決定されている。敵となっているものはMPLS能力を有するための価値観ゆえに、意思の方向性が変容、決定している場合がほとんど。「死」や「諦め」など、何らかの事象、概念を体現する存在であり、それで世界を満たそうとする意思を持つ者、さらにその意思がなくとも存在するだけで影響を及ぼす者(植物や微生物、はては力場エネルギーや、能力者本
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