菅生事件 1952(昭和27)年大分県菅生村で起こった駐在所爆破事件。張り込んでいた約100名の警官が飛ぴ出して「現行犯逮捕」し、3人が事後逮捕された。すなわち、協力者を装った「市木春秋」と名乗る男が、「カンパを渡すから」と夜の12時に党員2人をおびきだし、交番内部に仕掛けた爆弾を爆発させたのである 共産党員の犯行とされ一審では懲役10年などの判決。 二審になって「市木」が現職警察官戸高公徳であることがつきとめられた。そして共同通信らの記者の活動によって、その姿を現わさざるを得なり、法廷にでて、上司の命令で「おとり」となって党員を罠にはめたことを証言してはじめて(ようやく)被告たちは無罪となった。最高裁もこの判決を認め、駐在所爆破事件の無罪は確定した。 なお戸高は、ダイナマイトを運搬したことを認め、検察官は、爆発物取締り罰則違反で起訴したが、裁判所は、戸高は上司の命令で運んだ