北海道から沖縄独立を考える 亀井秀雄のチャージ(10) ○北海道独立論の時代 昭和45年(1970年)前後、つまり私が35歳にさしかかったころ、北海道の文化人や文学者がしきりに「北海道独立論」を唱えていた。 この人たちは北海道2世か3世で、自分を「流れもの」の末裔と考えるより、開拓者の子孫と考えることを好み、北海道の独特な風土と、開拓者の精神によって形成された、独自な精神風土を自負していた。 私が北海道へ渡った昭和30年ころ、北海道育ちの人たちはごく当たり前のように、本州を「内地」と呼んでいた。要するに北海道は「外地」(実際は準外地扱い)と意識されていたわけで、じじつ朝日、毎日、読売などの「全国紙」は一日遅れで配達された。単行本の値段も「北海道価格」の表示があり、5%割高だった。そのことを母親に話したところ、母は「ふーん、そうかねえ、それじゃラジオも一日遅れかい」と訊いた。「まあその点はだ
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