特別企画 2014.08.01 公開 ポスト 香山リカ×湯浅誠対談 国論が二分される時代をどう生きるか 第2回 リベラルはなぜ力を失ったのか香山リカ/湯浅誠 「ソーシャル」とは「誰かの役に立つ」こと 湯浅 法政大学で教え始めたり、雑誌の『文藝春秋』で「この国を救う『新しい日本人』」という連載を始めて、今のキーワードは「ソーシャル」だと、強く思うようになりました。「社会問題の」とか、私みたいな「社会活動家」然としてる、と訳しちゃうとちょっと違って、「ソーシャル」って、「誰かの役に立つ」ぐらいの意味なんですよね。若い人たちには、それがとてもフロンティア感があって、しっくり来る。 今は誰かの役に立っているという実感が持ちにくい時代でしょ? だからこそ若い人たちの間では、誰かの役に立ちたいという感覚が非常に強い。 どんなに儲かるよと言われても、死ぬほど働くのは嫌だ。だけど、食えないのは困る。そんな