作家・北原みのりさんの連載「おんなの話はありがたい」。今回は、日本で実用化される見込みの中絶薬について。 * * * ついに! 日本でも中絶薬の実用が現実的になってきた。今週、イギリスの製薬会社が厚労省に製造販売の承認申請をするという。承認までには約一年かかるが、これでようやく日本も世界標準の中絶方法になる。 中絶薬とは、ミフェプリストンとミソプロストールという2薬を使い流産を促すもの。1980年代に安全が確認され、現在世界82カ国で使用されている(ミソプロストールだけでの中絶を認めている国となると、さらに増える)。バイアグラ以外の薬に慎重な日本……と嫌みも言いたくなるが、女の性に厳しい社会では運用に関しても懸念は残る。 例えば価格だ。 ミソプロストールは日本では既に胃潰瘍治療薬として承認されており、卸価格は30円ほどだ。ミフェプリストンとあわせても、世界平均の卸価格は780円、高
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