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▽今からは想像できない100年前の日本の森林 我が国のいわゆるはげ山などの荒れ地(以下「荒廃地」ともいう)は、「アトラス・日本列島の環境変化」(文部省科学研究費による調査の報告)*1によれば、1850年には約440万haあったとされている。これは、現在の我が国の水田面積合計よりも大きな数値である。1900年当時でも荒れ地の面積は約418万haに及び、この面積は、岩手県(153万ha)、福島県(138万ha)、新潟県(126万ha)を合わせた県土面積に匹敵する大きさである。その荒廃地は、今から30年ほど前には137万haまでに著しく減少しており、現在では、社会・経済活動から遠い山地傾斜面などに残されるのみで、人々の目に触れることは少なくなってきている。 「アトラス・日本列島の環境変化」*1における荒れ地面積の数値をグラフ化した(上)。この荒廃地の減少は、まさに先人の治山技術者が、荒廃した
豊かな生態系を守っている里山。しかし、かつて日本の里山は、立派な木などない「はげ山」ばかりだった。それが戦後、木材が使われなくなり、今や「森林飽和」とも言える状況になっている。そして森林の「量」が回復したことが、新たな環境被害につながっている可能性があるという。『森林飽和』の著者、太田猛彦・東大名誉教授に聞いた。 (聞き手は田中太郎) 太田さんの著作『森林飽和』を読ませていただきました。「飽和」というほど、日本には森林があふれているのでしょうか。 太田:はい。幹の体積の総和を森林の蓄積といいますが、日本は過去50年間ぐらい増え続け、3倍ぐらいになっています。人工林は4~5倍に増えていて、自然林もどんどん成長しています。『森林・林業白書』に毎年、グラフとともに出ているのに、誰も触れてこなかった。不思議です。 経済成長で森林以外の土地利用はどんどん変化しています。都市に住んでいると、宅地や工場
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