昨年のベストセラー「ウェブ進化論」で梅田望夫さんが、「こちら側」「あちら側」というメタファーを使っている。それは、リアルな世界(こちら側)と、それと対峙する台頭しつつあるもうひとつの世界としてウェブを指したものだ。そのとき、ウェブとはグーグルに代表されるネット上のプラットフォームプレーヤーが活躍する領域とほぼ同一の存在として捉えた読者が多かったに違いない。 しかし、実際にはウェブそのものであろうと、グーグルなどが圧巻するプラットフォーム領域であろうと、それはリアル世界をデジタルというフィルタで抽出し、マシンリーダブルな状態に置き換え、それらをシステムが加工することで新たなる価値を創出するという「もうひとつの」こちら側の話でしかないと考える方が妥当ではないかと、僕はひとり思っている。もちろん、その新たなる価値を指して「あちら側」というのもひとつの考え方だろう。とはいえ、感覚的にこちらとあちら
「満を持してポータルサイトを統一する。auは携帯だけでなく、インターネットの世界を楽しく便利にする」──。PC向けポータルと携帯向けポータルの統合を発表したKDDIのコンシューマ事業統括部長の高橋誠氏は、同社の本格的なFMBC(固定とモバイルの統合、通信と放送の連携)サービスの幕開けを、こう宣言した。 KDDIはこれまで、総合音楽配信サービス「LISMO」の提供を皮切りに、オークションやナビサービス、ブログなど、PC/携帯の連動型サービスを多数導入してきた。2005年には携帯からのインターネット利用がPCのそれを逆転し、インターネットのモバイル化はさらに加速している。こうした背景のもと、満を持してサービスを統合するというわけだ。「固定、移動という概念ではなく、それらを1つにくるんだauを目指したい」(高橋氏) 2005年には携帯からのインターネット利用がPCを逆転(左)。auはタッチポイン
総務省は、携帯電話と固定電話を1つの電話番号で使えるようにするなどのFMC(Fixed-Mobile Convergence)サービスの導入に向けて、2月26日まで意見募集を行なう。年内には、060で始まる電話番号のほか、050や070、080、090などの既存番号を用いたFMCサービスが解禁される見込みだ。 総務省の情報通信審議会は26日、これまで電気通信事業部会で審議してきた「FMCサービス導入に向けた電気通信番号に係る制度の在り方」の答申案をとりまとめた。答申案では、FMCサービスは、既存のサービス区分を越えて提供される可能性があるため、携帯電話、PHS、IP電話などサービスごとに番号が定められている現在の番号体系との整理が必要としている。 答申案が対象とするFMCサービスは、固定電話やIP電話、携帯電話などの網形態を問わず、既存番号の指定を受けている移動網や固定網を複数組み合わせて
総務省は、「IP時代における電気通信番号の在り方に関する研究会」第二次報告書案に対する意見募集を開始した。 第二次報告書案では、固定通信と移動通信を融合するFixed Mobile Convergence(FMC)などの新サービスで利用する電話番号に関する検討が行なわれた。FMCには新たに「060」番号をFMCに割り当てるほか、携帯電話・PHSやIP電話で利用している050、070、080、090番号についても、既存利用者に大きな影響を生じない一定の範囲であれば新規サービスで利用できることが適当としている。 また、NTTが窓口番号として利用している「116」を初めとする1XY番号に関しては、公正競争上の観点から新規サービスの広告には1XY番号ではなく着信課金番号を利用するべきと指摘。一方で行政への問い合わせ番号には公共性が認められひっ迫の影響も小さいことから1XY番号を設けることが適当とし
総務省は3月2日,「IP時代における電気通信番号の在り方に関する研究会(番号研究会)」の第8回ワーキンググループ(WG)会合を開催した。今回は2月6日の番号研究会で出た意見に応える形で議論が進んだ。 大きな時間を割いたのは,携帯電話と固定電話を融合させるFMC(fixed mobile convergence)サービスについて。WGは「060」番号をFMCサービス用に割り当てる方針を提出し,2月6日の研究会でもほぼ了承を得ている。固定電話用の「0AB~J」番号を利用するとの案には,「地理的識別性」や「社会的信頼性」が揺らぐとして否定的な意見が多かった。 これに対して今回のWGでNTT東日本が反論。「0AB~J番号のモビリティを求めるユーザ・ニーズは高い。例えば『03』番号のエリアに限ってモビリティを認めてもいいのではないか」と提案した。WGグループのリーダーである東京大学大学院の相田仁教授
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