火車(かしゃ) あまり人に自慢できる仕事ではないような気もするのですが、私は火葬場で働いています。元々人の死に興味があるとかでこの仕事を選んだわけではなく、ただ求人広告の「斎場スタッフ」というものに応募し、面接に行ったら火葬場だった……といった経緯でこの仕事をしています。 亡くなった方のの遺体を焼いたりすることは、慣れれば単調な日々の仕事になりますし、特に何か嫌なことがあるわけではありません。この仕事はなぜか人気も高いようで、募集していない時期でも応募の電話がかかってきたりします。離職率が低いのがその原因らしいのですが、私としては特に魅力を感じるような仕事でもないような気がします。 この仕事をしていて一番衝撃だったこと。それが、妖怪「火車」です。 火車は、葬儀に関わる業者さんの間ではかなり有名な妖怪らしく、公にはされないものの必ずどの業者さんも火車対策をしています。 妖怪「火車」が葬儀業界