3月はとても忙しかったんです。 今から六年前、地元の祭りの夜に拾ってきてからというもの、まるで我が子のように手塩にかけて育て上げてきたツバメ君もようやくこの春卒業となりました。 職場でいつも私のことをババア扱いするアーちゃんというウンコ娘24歳の彼氏がツバメくんと同じ学校で、「ポアちゃん一緒に卒業式見にいこうよー。まぎれこもうよー。あ!でもォー、うちはなんとか卒業生に見えるけどポアちゃんは……」どう見ても父兄です本当にありがとうございましたというわけで父兄として参加してきました。 子供だ子供だと思っていたツバメくんももう22歳。これからは社会人なのね・・・と、卒業式で学長の長げえ話を聞きながら感慨にふけるポア子。 思えばこの学校に入れと言ったのもポア子だった。高校生の時に卒業後どうしようと悩むツバメに「アンタの学力じゃどんなとこでも入れさえすればいいんだから楽に推薦で入れるとこにしなさいよ