AKB48が身近なアイドルとしてブレークして以来、誰もがアイドルを目指せる時代になったが、一方でその気になれば誰もがアイドルをプロデュースできる時代にもなった。アイドルグループを育成する街の商店主、社会学者、広告会社員らの実情は――。 東京都江戸川区で米穀店を営む神田泰宏さん(42)は、江戸川区のご当地アイドル「EDOist」を手がける。地元商店街を応援する手段として着目した。昨年夏にインターネットなどでメンバーの募集を始めたが、応募者はわずか6人。それでも何とかメンバーをそろえた。 楽曲は地元の音楽専門学校に依頼し、学生が創作した中から優秀な作品を使う。振り付けはメンバー自身が考え、宣伝はユーチューブやツイッターを使いコストを削減。それでも、ダンスレッスンやデビューCD500枚の製作費用など、神田さんの負担は少なくない。 現在、メンバーは4人で、3期生を募集中。江戸川区内88カ所でのライ