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増田文学に関するminemuracoffeeのブックマーク (17)

  • テトリス

    小6の時、親が離婚して母子家庭になった。父親とはその前からずっと別居していたから、家庭内に際立った変化は感じなかったけれど、苗字が変わったのがきつかった。同級生から好奇の目を向けられるのがとにかく嫌で、一時期、友達と遊ばなくなった。授業が終わると逃げるように家に帰った。 それで何をしていたかというと、部屋でずっとテトリスをしていた。布団に寝そべり、枕を高くして、毎日、何時間も。 そうこうするうちに、いつのまにか新しい苗字に馴れていた。同級生も僕の苗字のことなんて大して気にしてないことがわかった。僕はまたみんなと遊び始めた。 大学受験に失敗して浪人が決まった時も、ずっとテトリスをやってた。朝から晩まで一日中やってた。起き上がる気力もわかなかった。2週間ぐらいそうして過ごした。そのあとゆっくりと受験勉強を再開して、徐々にペースを上げ、翌年にどうにか志望校に合格することができた。 大学2年の時に

    テトリス
    minemuracoffee
    minemuracoffee 2017/05/25
    “暗闇で何時間もテトリスと会話する。一緒に傷の回復を待ち、力を蓄え、また外に出てゆく。ありがとう、テトリス。”
  • 美大生との合コンがやばすぎた。

    しがない大学生なんだけど最近免許の更新で二俣川の試験場にいったらエスペランサスポルディングみたいなアフロヘアの女にいきなり逆ナンされて髪型はあれだけど顔がめっちゃ美人だったからテンションぶちあがってラインを交換してその日はそれで別れたんだけどすぐにメッセージが届いてしかもそれが合コンの誘いだったからさらにテンション上がってすぐに学科の友達に声かけてメンバー揃えて昨日池袋の個室居酒屋で集まったらどういうわけか言い出しっぺのエスペランサスポルディングが来てなくてなんか急用ができちゃったから遅れて合流するとかでとりあえず男4女3で飲み始めたら女の子3人の様子が明らかにおかしくてみんな顔はかわいいんだけど揃いも揃って挙動不審でずっとうつむき加減でモジモジしてて絶対に目を合わせようとしないし何だよこの子達って不安になってきたんだけど俺はすぐにピンと来てようするに彼女達は全員処女でまったく男慣れしてな

    美大生との合コンがやばすぎた。
  • 橋の上で

    仕事が終わり、最寄り駅を降りて帰宅中の出来事だった。事務所内で起きたトラブルに翻弄され、極度の疲労を抱えつつ自宅までの遠い道を歩いた。いつもならばバスをつかまえることができるが、その時間はとうに過ぎていた。 自宅は住宅街の外れにあり、家までの道のりには護岸工事を施された川に架かった橋を渡る必要があった。 橋上の歩道には、等身大の裸婦像とベンチが設置されている。休日にジョギングがてら休憩に立ち寄るにはちょうどよかった。 仕事で精神的にやられた帰り道など、深夜ではあったが、やはりこの場所で小休止することがあった。真っ暗な川面に目をやると、胸の中のどす黒い感情がゆるゆると流されていく。かわりに気持ちよい風が頬をかすめ、しがらみや思いこみがほどけていく。 その日も橋に差し掛かろうという時だった。裸婦像の傍に人影がかすかに動くのを認めた。 手の甲を腰にあてて、半歩前進するポーズで遠くを見つめる裸婦像

    橋の上で
  • むかしむかしあるところに

    おじいさんとおばあさんと桃太郎がいました。 おじいさんは山へしばきに、おばあさんは川へ洗濯に、桃太郎は家で寝ていました。 おばあさんが川で洗濯していると、向こうの方から大きな桃が「どんぶらこ! どんぶらこ!」と流れてきました。 おばあさんはそれを見るなり川に入り、桃を見事に受け止めました。 おばあさんは大きな桃を持って家に帰り、おじいさんが帰ってくるのを待ちました。 桃太郎は寝ていました。 しばき終わったおじいさんが山から帰ってくるとおばあさんは言いました。 「じいさんや」 「なんじゃばあさんや」 「大きな桃を拾いましたぞい」 「なんじゃばあさんや」 「おいしそうな桃じゃありませんか」 「なんじゃばあさんや」 おばあさんは台所に行って包丁を手に取りました。 その時です。 寝ていたはずの桃太郎がおばあさんの手を握って首を振っています。 「それはいけない」 桃太郎は毅然と言いました。 「タイム

    むかしむかしあるところに
  • 昔くのいちを助けたことがある

    その頃東池袋に住んでいた。2008年ころのことだ。 週末の、もう土曜だったか金曜だったか忘れたが、とにかく次の日が休みの日だった。 赤羽からでた最終列車。池袋に到着。下車すれば大いなる酔客の群れ。上り階段に座り込む男。イチャイチャする初老の男女。「お持ち帰り」を狙う若い学生。 タクシー乗り場には長蛇の列。ストリートミュージシャン。人いきれ。8月末の暑苦しい夜のことだ。 喧噪を尻目に帰路につく。向原付近のビルの谷間に、くのいちがいた。正確に言うとエアコンの排気ダストの蔭にもたれ込んでいた。 あの例のお約束の、裾の短い装束。あわてて小刀を携えるが、私が一般人だとすぐに認識して警戒を解き、去るように眼で促す。 私はこの時点で此奴はコスプレでやってるんじゃあない、ガチだ、と認識した。それだけの説得力が、彼女のその少ない仕草から充分に伺い得たのだ。 読者諸君は「まさか」と思うだろう。しかし諸君のなか

    昔くのいちを助けたことがある
  • 21世紀、死ねよ

    21世紀ダサすぎる、早く死んでほしい。 あのね20世紀に生まれたおっさんとしては、21世紀ってもっと華やかだと思ってたわけですよ。空をびゅーんって車が飛んでたり、謎の装置で瞬間移動できたり、ロボットが反乱を起こしてたり、そういうのを想像してたワケ。情報を得るためにはコメカミにあるプラグにぶっ込んでネットの海にダイブするとか思ってたし、飯うっていったら味の違った謎の固形缶詰で栄養バランス完璧だと思ってたW・A・K・E。 でも、実際は全然違うじゃん? まず、もう肉体がダルい。 21世紀の肉体の悩みって高度な移植技術や義体が発達して「そんなイミテーションだらけの自分の魂ってどこ?」みたいな悩みだと思ってたの。でも、実際には節々が痛いとかちんぽ勃たたないとか太って痛風だとかそんなんじゃん?風邪くし、風邪なおんねーし、治してる間にまた風邪ひくし、俺の恋人風邪?あなたの風邪はどこから?って知らねーよ

    21世紀、死ねよ
    minemuracoffee
    minemuracoffee 2016/10/03
    “飯食うっていったら味の違った謎の固形缶詰で栄養バランス完璧だと思ってたW・A・K・E。”「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら・・・」後はおっさんの世代には伝わるはず
  • ゴリラとドライブ

    ゴリラとドライブしたら楽しいだろうな。 行くなら海岸沿いの景色の綺麗な道がいいだろうな。 海なんかほとんど見たことないからウホウホ無邪気に喜ぶんだろうな。 で、一緒にバナナなんかべたりして。 いつもより美味しいねなんて言ったりして。 だけど、そのあとバナナの皮をポイポイと投げ捨てたのはいけなかった。 びっくりしたんだろうね。後ろの車が「車からバナナを投げてるゴリラがいます」って警察に通報しちゃって。 警察もびっくりしたのか、たくさんのパトカーでやってきて俺たちを取り囲んで、「手を上げて今すぐ車から出てきなさい」って。銃まで取り出して言うんだ。 仕方がないから車から降りるんだけど、警察は俺に向かって「危ないからそこから離れなさい」って言うんだ。きっとゴリラを撃つつもりなんだろう。 だから俺は、「ここでおとなしく撃たれるよりは、いっそ逃げよう」ってゴリラに言ったんだ。 そしたらゴリラは俺を片

    ゴリラとドライブ
  • はま寿司にて

    今日は仕事が忙しく昼飯をとることができなかった。 いつの間にか終業時間になっていて、鈍い空腹を感じていた。 イーガンの『ゼンデギ』を持って、はま寿司に行った。 『白熱光』も面白かったけれど『ゼンデギ』も面白い。いよいよ物語が佳境に入ったあたりを読み進める。 はま寿司のジャンクな創作寿司たちを、SF小説を読みながら堪能する。 満腹に近づく。最後と思って「サーモンアボカド」を注文する。 この「サーモナボカド」は、シャリ+サーモン+アボカド+玉ねぎ+マヨネーズで構成され、サーモンの上に香ばしいアボカドが乗っているのが特徴のジャンク寿司の一種だ。 ところが、べようとすると2つひと組のサーモンアボカドの片方にアボカドが乗っていないことに気がついた。 はま寿司はネタがシャリから崩落することは日常茶飯事だが、ネタの重要構成要素が1欠片足りないのは初めての経験だった。 片方にアボカドが乗っていないのであ

    はま寿司にて
  • お前が憎い

    http://anond.hatelabo.jp/20160728000910 お前は今まで心の底から渇望したことがないんだろう。そして、求めても得られず、何年も苦しんだことがないのだろう。あまつさえ、お前にとっての「プラスマイナスゼロ」になるために、ただ「ふつう」になるためにゴミのような境遇から這い上がらなければならない人間のことなど何も気にかけていないのだろうな。 俺はそれが許せない。 お前のように、何も求めずとも得てきた人間。 健康的な精神、健康的な肉体、趣味友達、親、彼氏、社会的な成功、生きる理由などなくても生きられる暖かい暖かい生活をして生きたお前。 俺は憎悪する。 お前の境遇そのものではない。その境遇にあって何も感じず、その無知から軽い気持ちで他者を見下す前をこそ憎む。 お前が不幸になったときはゲラゲラと笑ってやろう。お前の子供が入院したときは鉢植えの橙百合を贈ろう。 それま

    お前が憎い
  • 今更兄が親の愛情とかうるさい

    やれ親孝行は生きているうちにしかできないだとか、両親にみんなでプレゼントをしようなどという話を突然押し付けてくるようになった。 挙句の果てにどこから拾ってきたかもわからない”母を亡くして初めてわかること”みたいなメッセージを送りつけてきた。 そこにはおせっかいが愛情だと気づく内容や、喪失感、母親が死んでしまう現実を直視できないといった内容が並んでいる。 だけど一つ言いたい。 あなたはさっさと親をわたしに押し付けて一人家を出て遠くで暮らしていたではないか。 そこで家庭を作って一生懸命に生活していたことは知っている。それなりに沢山の苦労もしたことだろう。 だけどそのせいでわたしは未だに親元をつかず離れずでずっと親の面倒を見続けてきたのだ。 あなたがいなくなってから少なくと10年以上親と暮らしていたのはあなたがろくに連絡もよこさなくなったからだ。 「親の面倒を見るのは子供の仕事」そう言い聞かせて

    今更兄が親の愛情とかうるさい
  • Q:火星出身者の多い静岡県の都市は?

    A:沼津(New Mars)

    Q:火星出身者の多い静岡県の都市は?
  • 毎日同じような生活をしている。

    今日もまたイワシの群れを掻き分けながら会社への道を歩いていた。 いつもより早い時間に家を出たおかげで電車の時間にはまだ余裕があったので、コンビニに寄って朝を買うことにした。 コンビニは銭湯の煙突のてっぺんにあるので、螺旋状の外階段を50段ほど登らなければならなかった。 ようやく登りきって少し息を切らしながら店内に入ると、背中に大きく「海人」と書いてあるTシャツを着た店員が一人で暇そうにレジ番をしていた。 「国産の柔らか真珠を使用」と書かれているサンドイッチとトルマリン色のジュースを取ってレジに向かった。 私の前にはこのコンビニで時々見かける、犬くらいの大きさのキリンを連れたお婆さんが並んでいた。 店を出て階段を下りながら、私は単調な毎日を過ごすことにそろそろ限界がきていることを感じていた。 駅に向かって歩いていると、バス停にネコの形をしたバスが停まっているのが見えた。 私は反射的にそのバ

    毎日同じような生活をしている。
  • 彼女が実は男だったので別れた。

    つきあって一年ぐらい経過し、 俺たちのお年ごろ的にもそろそろ結婚を視野にいれなくちゃなー とそわそわしていたら、 彼女から突然LINEが入って「言わなくちゃいけないことがある」んだと。 「実は私、男なんです」 ??? トランスジェンダーってこと? って訊いたら、 「いや、そうじゃなくて性自認も男だし、身体も男だし、社会的にも私生活でも男だよ?」 とのこと。 つまり?? 俺は男と付き合っていたのか??? たしかにセックスするとき彼女の股間からチンコみたいなものがぶらぶら生えてたし、 なんかおかしいなあ、エロ漫画で読んだのと違うなあと訝しんではいたけれど…… ということは、おまえはホモだということか? 「いや、ゲイじゃないよ。ヘテロだよ」 なんだよ、ペテロって。使徒かよ。 もっと日人にもわかるように日語で言ってくれ。 「もしかして、気づいてないの? あなたは女性だよ」 俺が……?? 女??

    彼女が実は男だったので別れた。
  • タコを野菜だと思っていた話

    まず弁解しておきたいんだけど、海に居る蛸が野菜じゃないのはわかってたよ。 なんだけど、たこ焼きとか刺身とかお寿司とかのタコと、その蛸が紐づいてなかったのね。 で、ほら、ナタデココとかアロエってあるじゃないですか。 タコの感って似てるじゃないですか。 つまりもう野菜じゃないですか。 (ナタデココとアロエが野菜じゃない、という理屈はまだちょっと理解できてないです) あと、トマトと色が似てるし。 じゃあてめえ、調理する前はどんな風に畑になってたと思うんだよ、とか言われてもちょっとわかんないっす。 そこまで深く物事を考えてないから勘違いしていたのだから当然ちゃ当然なんですよ。 あと、他にもじゃあイカはどうなんだよ、イカは。 って言われると、何故かイカは海産物だと分かってましたね。 そもそも、たこ焼き屋にタコの絵書いてあるだろ! とかも、今思うとそうかもしれないけど、 じゃあケンタッキーフライドチ

    タコを野菜だと思っていた話
  • 妻「今年の里帰り、予算的に厳しいんだけど」

    一人優雅な気分で朝べていると、寝起きのが突然語りかけてきた。 お小遣い制のぼくには家計の内情はわからないが、そういえば今年は子供の進学だとかでお金がかかるというようなことを言っていた。 しかし、その言葉にが何を期待しているのか、ぼくには今ひとつ理解できなかった。 里帰り先はの実家で、海沿いの片田舎にある。 家が小さいために毎年近くの民宿を利用するのだが、目の前が海水浴場ということもあり昼はレジャーに夜は新鮮な魚介を堪能するという我が家にとっての一大イベントでもあった。 「そうか。そりゃお義父さんも寂しがるな。」 の真意もわからぬまま、当り障りのない言葉を返す。 「そうなのよ。一年に数回の、せっかくの孫に会える機会だからね。」 それに続く次の言葉を待ってみるが、からは一向に口を開こうとはしなかった。 はたまにこうして、自分自身に結論を持っていながらこちらがそこに辿り着くまで

    妻「今年の里帰り、予算的に厳しいんだけど」
    minemuracoffee
    minemuracoffee 2016/06/03
    完璧な家庭だ
  • ~Change The World~

    Mサイズのブラックコーヒーと、サンドイッチ。 これがいつもの組み合わせだ。 先月転職して入社したばかりの会社の近くにあるコンビニ。 徐々にデスクべる朝ごはんのパターンも決まってきた。 朝はいつも忙しい。 遅刻ギリギリの時間に起きて、急いで顔を洗い、歯を磨き、化粧をして服を着替えて家を飛び出す。 ちょうど会社に着く頃にお腹がすくので、デスクでメールチェック兼朝ごはんだ。 独身アラサー女性の朝なんてこんなもんだろう。 私は毎日の生活でいっぱいいっぱいなのだ。 早朝からおしゃれカフェに集合して英字新聞を読み合うような高尚な民族にはなれる気もしない。 大体どうして女性ばかりがアラサーで独身だと肩身の狭い思いをしなければならないのだ。 税金だって多く納めているというのに。 「このロリコン国家め。」 コンビニの袋に同封してあったチラシに載っているキャンペーンがアイドルグループだった。 チラッと視界

    ~Change The World~
  • サンマは足が速い

    目が覚めたら、部屋の中をサンマの上半身が泳ぎ回っていた。 昨日帰った後に、スーパーで買ったものを冷蔵庫に入れ忘れて台所の棚に置きっぱなしにしていたのが原因だろうと気づいたが、もう後の祭りなので、寝起きの私は虫取り網を取りにわざわざ部屋の外まで出ていかなければならなかった。 その間にも、一緒に買った野菜類、例えば玉ねぎやキャベツや人参が部屋の壁や床に根を張っていたし、牛肉は床をゆっくりと動きながらモーモーと鳴いていた。きっとお腹が空いているのだろう。一緒に買ったビスケットは特に何もしていなかった。 これらを全部冷蔵庫に放り込まなければならない。大変な重労働だし、やりたくなかったが、やらない訳にはいかないのだ。 虫取り網を持って戻ってきた私はサンマを見上げた。サンマは果たしてこちらのことに気づいているのだろうか、相変わらず泳ぎ回っている。わたしは精神を集中し、持っていた網をそのままサンマ目がけ

    サンマは足が速い
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