熊本県の阿蘇山中岳第1火口で13日午後0時15分ごろ、ごく小規模な噴火を確認したと福岡管区気象台が発表した。噴火は午後2時10分まで続いた。阿蘇山の噴火は2011年6月9日の小噴火以来、2年7カ月ぶり。 【動画】阿蘇中岳が2年7カ月ぶりに小噴火=野中正治撮影 気象台によると、同時刻に阿蘇火山博物館の火口カメラで火山灰を含んだ噴煙を確認、高さ600メートルまで上がった。火口の南約1キロ付近に少量の降灰があった。阿蘇市山上事務所の職員は正午前に黒っぽい噴煙などを確認していることから、もっと早い段階から噴火していた可能性もある。 中岳第1火口は、12月27日に噴火警戒レベルが1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げられた。気象台では「火口から1キロ以内に噴石が飛ぶ可能性があるが、レベル2の範囲内」としている。(野中正治)