もう5年前になりますが、2016年、作詞家の売野雅勇さんが自伝的回顧録を出しました。『砂の果実 80年代歌謡曲黄金時代疾走の日々』という本です。もともとコピーライターとしてスタートし、ファッション誌『LA VIE』を編集し、ひょんなことから作詞家としてデビューすることになり、中森明菜「少女A」やチェッカーズ「涙のリクエスト」などヒット曲を連発していく……売野さんの言葉をキャッチする天才的感性を裏付ける、興味深い話がたくさん書かれています。90年代の坂本龍一関連(GEISHA GIRLS、中谷美紀…)の話などもありますので、90年代以降ファンもご心配なく。 この本を最近再読していて、忘れていたことを思い出しました。YMOの系譜のことです。 1983年9月21日デビューのチェッカーズが売り出される時のスタッフの話はご存知でしょうか?