・ipodは便利に使っている。イヤホンでというよりは、家でステレオにつなげて聴いている。もちろん、車に乗るときにも欠かせない必需品だ。とにかく、無精者にはもってこいの道具で、CDを差しかえることが面倒になってしまった。そのipodについて、スティーブン・レヴィの本を見つけたので読んでみた。 ・ウォークマンの歴史が長い日本では、好きな音楽を持ち歩いて聴く行動は、特に目新いしものではない。しかしアメリカではちょっと違うようだ。耳をふさいで街中を歩く。そのコミュニケーション拒絶のポーズが、いろいろ批判されて話題になったようだ。手前味噌のようだが、そのことはすでに、 20年近く前に『メディアのミクロ社会学』(筑摩書房)で指摘したことがある。 ・だったらipodには新しいものはないかというと、そんなことはない。音楽のディジタル化はレコードをCDに変えたが、ipodはCDやケースといったモノを不要にし