協定書を交わした金井隆典・慶応大学医学部長(右)と福田富一知事=2024年7月25日午前9時37分、県庁で有田浩子撮影 慶応大学医学部は医学部定員(1学年110人)に栃木県枠(1人)を設けることを決め25日、県庁で金井隆典・医学部長と福田富一知事が協定書を交わした。同大医学部が地域枠を設けるのは初めて。金井学部長は「栃木県には慶応大学とゆかりの深い病院が多い。多様な人材が大学に集まり、県出身の学生が(大学で)もまれて県に戻り、医療を支えるという循環ができればうれしい」と述べた。 現在の高校2年生が大学を受験する26年度入試から実施する。一般入試を受験し1次試験を突破するのが前提。2次試験の面接を大学が行うほか、県の面接をプラスすることが検討されているという。制度の詳細は、大学と県の間で詰め、来年6月ごろ公表する。