いわゆる「ゴミ屋敷」だったこの家。悪臭と害虫は長年、近所の人たちを悩ませてきた。ゴミを撤去することは容易ではない。「これはゴミではない」と主張されれば、私有地にある「財産」となってしまうためだ。近所の人たちも行政もどうすることも出来ない状態が続いていた。 いま、全国でこうしたゴミ屋敷を巡るトラブルが多発している。いったいその背景には何があるのか。「追跡!AtoZ」では取材班を立ち上げ、実態を追った。 まず、訪れたのは埼玉県のゴミ屋敷。家の周囲には道路ぎりぎりまでゴミが積み上げられ、何度も崩れ落ちては近所の人たちを困らせてきた。家の主は去年、ゴミで歩道をふさいだとして逮捕され、厳重な注意を受けた。しかし、その後も変化は見られない。