レオナルド・ダビンチの幻の巨大壁画「アンギアーリの戦い」が裏側の壁に隠されている可能性が高まったフレスコ画=イタリア・フィレンツェのベッキオ宮殿で、AP/ナショナル ジオグラフィック 【アテネ藤原章生】長年謎とされてきたレオナルド・ダビンチの幻の巨大壁画「アンギアーリの戦い」(1504年ごろ制作開始)がフィレンツェのベッキオ宮殿にある壁に描かれたフレスコ画(バザーリ作)の裏側の壁に隠されている可能性が高まった。イタリアのANSA通信などが12日伝えた。イタリア研究家チームの調査で、裏側の壁から検出した黒色の絵の具が、ダビンチの「モナリザ」や「ヨハネ像」で使われたものと同一の鉛とマンガンを使ったものであることが明らかになったためという。 ダビンチの手記を基に30年にわたり、作品のありかを探求してきた研究チームのマウリツィオ・セラチーニ氏は、「私たちの研究はまだ初期段階」と語りながらも、作品の