ロシア帝国海軍「シュタンダルト」(レプリカ) 「フリゲート」という単語はイタリア語の「フレガータ」(fregata)を語源とする。これは地中海で用いられたガレー船であり、複数のマストと帆、多数の橈を備えた快速船(小型の速い船)の別称であったが、のちに転じて、広く快速の帆走軍艦を指すようになった。イギリス海軍初のフリゲートは諸説あるが、一般的には鹵獲したフランスの私掠船を模して建造され、1646年に進水した「コンスタント・ワーウィック」とされる[14][15]。 どの程度の軍艦を「フリゲート」として類別するかは定見がなく、判然としない部分があるが、おおむね備砲24~40門程度のシップ型の軍艦がこのように称された。一般的に砲列甲板は単層で、甲板長は40メートル程度、排水量は1,000トン程度であった[16]。また18世紀ごろに備砲の数による等級制度が整備されると、5等艦・6等艦がフリゲートとさ