2022年の米国ワシントン大学(University of Washington)の研究によると、自殺について考えたり自傷を行うと、ネガティブな感情が緩和するという。 これは心の痛みに対して肉体の痛みや死の恐怖をぶつけることで、何らかの調節機構が働き、ストレスの解消が可能になるのだと考えられています。 ただし、この方法は「悪魔との契約」に似ており、一時的な心の安らぎが得られる代償として、痛みや恐怖に耐性がついてしまい、本当の自殺を起こしやすくなるようです。 しかし、いったいどうして自殺念慮や自傷行為がストレス解消につながるのでしょうか? 研究の詳細は、2022年4月28日付で科学雑誌『Nature human behaviour』に掲載されています。