■日系馬主らGPブラジルの頂上に近づいた日=「賭けるより馬を買う」=準二世鈴木さんの断言 11月12日(水) 八月、リオ州ジョッキー・クルビ・ブラジルで「グランデ・プレミオ・ブラジル」が行われ、ロード・マルコス号(牡五歳)が優勝した。二十五年前の七八年、日系馬主四人が購入したブレス・デ・ガールデン号(牡四歳)は頂点を目指して同じ舞台に立った。ブ号は、前年のサンパウロ・ダービーで二着、セレソン・デ・ポートロ一着に入った優駿。コロニアの馬主たちが最も、南米最高の栄冠―グランデ・プレミオ・ブラジルに近づいた一日だった。日系馬主の一人、鈴木定夫さん(準二世、六八)に、競馬の思い出話を語ってもらった。 鈴木さんは、六五年からサンパウロ市で帽子工場を営んでいた。八八年頃には、二十八頭の馬を持ち、コロニアで最も多くの競走馬を持つ馬主だった。「品質の良い帽子を作っていたため、NGKにイニシャルが入った帽子