4月23日投開票された岐阜県各務原市長選で、重度の知的障害がある男性(18)が期日前投票をしようとした際、受付で口頭でやりとりした市職員に「本人確認ができない」と判断され、投票を断念していたことが分かった。市選挙管理委員会は9日、対応が不適切だったと認め、男性側に謝罪した。 市選管などによると、男性は4月21日、母親と市内の期日前投票所を訪問。受付で市職員から、本人確認のために氏名を尋ねられた。母親によると男性は氏名を答えたが、市選管は「職員は聞き取れなかった」としている。母親が代わりに伝えようとしたところ、職員に制止された。 男性は読み書きができず、発する言葉は周囲には聞き取りにくいが、指で意思表示はできるという。母親は受付で知的障害があることを伝えていたが、市職員は氏名などが確認できる療育手帳の提示を求めなかった。母親は、口頭での本人確認は難しいと考え、男性と帰宅した。 男性は1