一般には高校野球の強豪校PL学園で有名な宗教法人パーフェクトリバティー教団の本拠地に、なんとも形容しがたい姿をした白亜の塔が建っている。第2代教祖・御木徳近日知が原型デザインを行ったこの塔は、パンフレットによれば「人種、民族、国境を超え、宗教的信条を超え、あらゆる戦争犠牲者の霊を祀る」ことを目的として建てられたものだが、同時に「人生は芸術である」という教団の理念を具現化した彫刻の塔でもある。 塔内には戦没者を慰霊するための神殿があり、毎年8月1日には世界の恒久平和を祈念する年祭が催されるほか、年始には信者による初詣で賑わうという。しかし教団の聖地の中心たる「正殿」は至近距離に別に存在するためか、塔内には神殿以外にほとんど宗教色を感じさせる部分はなく、観覧にあたっては信者であるか否かはまったく関係なく、入場料さえ払えば誰でも登ることができる。