診察にあたる医師が新型コロナウイルスに感染するのを防ぐため、日本医師会は、医療用のゴーグルやマスクなどの十分な感染予防策がとれない医療機関は、鼻などから検体を採取するインフルエンザの検査を行わないよう通知しました。 これを受けて、日本医師会は11日、医療用のゴーグルやマスク、それに手袋などを着用せず十分な予防策がとれない医療機関は、インフルエンザの検査は行わず、患者の症状で診断して治療薬を処方するよう各都道府県の医師会などに通知しました。 日本医師会の釜萢常任理事は記者会見で「検査を控えるデメリットがないとは言えないが、医師の感染が確認される事例が散見され、診療の継続が医療現場で切実な問題になっている。地域医療をしっかり守り院内感染を防ぐ対策を講じるため、国民の理解を得ながら対応したい」と述べました。