赤ちゃんを授かった時に受け取る「母子健康手帳」・母子手帳。戦後まもない日本で作られた“日本発”のこの手帳、今や世界40の国と地域で使われています。その活用法について話し合う国際会議が東京で開かれました。注目を集めたのは、母子の健康に深刻な影響が出ている、中東の難民向けの母子手帳です。 母子手帳では、妊娠期の検診記録や出産した時の記録、子どもの発育状況など、妊娠から出産後の育児記録を一括して管理することができます。病気の予防や早期発見が可能になったのに加え、育児の目安や気をつけたほうがいいことなども盛り込まれ、日本の乳児と妊産婦の死亡率は大きく改善したといいます。 日本で初めて母子手帳が作られたのは戦後まもない昭和23年。当時、年間20万人以上の子どもが、1歳未満で亡くなっていました。そこで、妊産婦と、ともに生まれてきた子どもの命を守ろうと作られたのです。 母子手帳では、妊娠期の検診記録や出