地震から3週間後に避難所を訪ね、初めて直接被災者の声を聞いた菅首相。復興策も政治主導によるリーダーシップどころか、対策本部の乱立で混乱している。 1999年に発生した台湾大地震で、当時総統だった李登輝氏は、毎日のように被災地を訪ね、国民の声に耳を傾け続けた。李登輝氏に国のリーダーのあり方を聞いた。 * * * 李登輝氏が台湾総統だった1999年9月21日未明、マグニチュード7.3の直下型地震が台湾を襲った。震源の深さが1㎞と浅かったため、放出エネルギーは阪神・淡路大震災の2倍。台湾での20世紀最大の地震だった。 「台湾大地震発生時、私は官邸の書斎にいた。電灯の光が徐々に弱まり、消えたかと思ったら、数秒後に大きな揺れが襲った。 まずはこの目で被災地を見なくては。翌朝、私は飛行機で、震源地の台湾中部にある南投市に向かった。 亀裂が入り盛り上がった道路。倒壊した家屋。それはまさしく、大自然の猛威
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