巨額汚職事件で現職の副会長らが米当局に起訴されている国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長(79)は2日、スイス・チューリヒのFIFA本部で緊急の記者会見を開き、辞意を表明した。ブラッター会長は後任を決めるまで職にとどまる。次期会長選挙は今年12月から来年3月に開かれる臨時総会で行われる。 ブラッター会長は5月29日にチューリヒであったFIFA総会の会長選挙で5選を果たしたばかり。30日の記者会見では「捜査中で話せないが、私個人は事件に一切かかわっていないのは事実だ」と強気の姿勢を見せた。ところが選挙から4日後、「FIFAのメンバーである各協会からは負託を受けたが、ファンや選手など全世界のサッカー関係者から支持されたとは感じなかった」と一転させた。 辞意を明らかにした記者会見では、質問を受け付けず、辞任の理由を「私とFIFAの結びつきはとても深く、FIFAの利益を考えてこの決