傑作、寄生獣の作者が次に手がけた作品が「七夕の国」でした。 この作品、今思うと早すぎたセカイ系批判の本だったと思うのです。 セカイ系って言葉でピンとこない人はこの辺の解説を読んでみてください↓ セカイ系 - Wikipedia 七夕の国には圧倒的に強い超能力を持った頼之とその幼馴染の幸子という登場人物がいます。 この二人の関係が、セカイ系の主人公とヒロインの関係そのものじゃないかと思うんです。 頼之は圧倒的な力を持ちながら世界に対してはさほど関心がなく、幸子も力こそありませんが、世界に対して非常に閉じた態度しか示しません。そんな二人は最終的に頼之の持つ、「空間を削り取る力」を最大規模まで発揮し、自分達を丸ごと別の世界に飛ばそうとします。 そんな二人の間に割り込むのが、主人公の南丸君です。彼の特徴は彼自身も超能力を持ちながら、結局普通に生き続けることです。彼の普通ぶりは正直キャラが立ってない