文芸春秋は29日、月刊誌「文芸春秋」電子版の日本国内向け配信を4月号(3月10日発売)から始めると発表した。海外在住の日本人向けには昨年2月から電子配信している。文芸春秋は大正12年に創刊され、来年には創刊90周年を迎える老舗雑誌。 定価は1000円で、紙版(通常定価800円)より高いが、電子化にかかる費用などを考慮したという。内容は基本的には紙版と同じだが、著者の了解が得られない作品は掲載されず、村上龍さんの連載小説「オールド・テロリスト」は電子版に収録されない。 当初は紀伊国屋書店の「BookWebPlus」と日本書店商業組合連合会が提携する「雑誌オンライン+BOOKS」の2電子書店で配信。約半年後をめどに、ほかの電子書店への拡大を検討している。 「BookWebPlus」ではパソコンのほか、iPhone(アイフォーン)、iPad(アイパッド)、基本ソフト「Android」(アンドロイ