播磨灘と大阪湾の春の風物詩、イカナゴのシンコ(稚魚)漁の解禁を前に、県立農林水産技術総合センター水産技術センター(明石市)は、今年の漁況予報を発表した。播磨灘と大阪湾で「昨年、平年とも下回る」となり、昨年まで2年続いて不漁だった紀伊水道で「平年を下回り、昨年並み」と予測。比較できる昭和62年以降、過去最低の漁獲量となる可能性もあるという。 同センターは昨年12月10~26日、県沖合では最大のイカナゴの産卵場として知られる播磨灘北東部の浅瀬「鹿(しか)の瀬水域」で親魚の採集調査を4回実施。 その結果、1回当たりに獲れる数が平均27尾で、昨年の半分だった。親魚の平均全長は106・4ミリで、昨年の110・1ミリをやや下回った。これらのデータから、今年の産卵量の目安となる産卵量指数(1=62年の産卵量)は0・48で、平年(4・05)の1割程度だった。 また、孵(ふ)化(か)した稚魚の分布量を1月下