1月上旬、フランスは史上最悪ともいえる連続テロ事件に遭遇した。風刺週刊紙「シャルリ・エブド」のパリ本社で、風刺画家、編集者、記者など12人が武装姿の男性たちに銃殺された上に、連続して発生したテロ事件などで5人が死亡。合計17人が命を落とした。 渦中のパリで関係者は何を考えているのか。今回は殺害されたシャルリ・エブド紙元編集長で風刺画家ステファン・シャルボニエ氏(愛称「シャルブ」)が1990年代に活躍した子供向け新聞「モン・コティディアン」(「私の日刊紙」)を発行する出版社「Play Bac」を訪ねた。 悲しみと怒りを込めて描いた風刺画 1990年代、シャルブは子供向け新聞「モン・コティディアン」で漫画を描いていた。彼が生み出した少年と犬のキャラクターは他の風刺画家たちの手によって引き継がれ、現在も子供たちの目に触れている。 出版社「Play Bac」は、10~14歳向けの「モン・コティディ