T・スナイダー『ブラッドランド ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』あらすじと感想~独ソ戦の実態を知... スターリンはなぜ自国民を大量に餓死させ、あるいは銃殺したのか。なぜ同じソビエト人なのに人間を人間と思わないような残虐な方法で殺すことができたのかということが私にとって非常に大きな謎でした。 その疑問に対してこの上ない回答をしてくれたのが本書でした。 訳者が「読むのはつらい」と言いたくなるほどこの本には衝撃的なことが書かれています。しかし、だからこそ歴史を学ぶためにもこの本を読む必要があるのではないかと思います。 スナイダーは1969年生まれの歴史学者です。専門は近代ナショナリズム史、中東欧史、ホロコースト史で、イェール大学の教授を務めています。 ではマルレーヌ・ラリュエルのスナイダー批判を見ていきましょう。 2014年以来、イェール大学教授のティモシー・スナイダーがモティルの論陣に加