金大中・韓国元大統領 【ソウル=箱田哲也】韓国を代表する政治指導者で、南北朝鮮の和解・交流や日韓関係改善に尽くした金大中(キム・デジュン)・元大統領が18日、死去した。85歳だった。60年代から民主化運動のリーダーとして軍事政権に抵抗し、73年には東京で拉致されたが、97年に4度目の挑戦で大統領に当選。初の南北首脳会談を実現させるなど、激動の生涯だった。 在任中、対話をもとに北朝鮮の体質変化を目指す「太陽(包容)政策」を掲げ、00年6月に韓国大統領として初めて訪朝し、平壌で金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談、南北共同宣言に署名した。00年12月には民主化運動と南北和解への貢献が評価され、韓国人として初のノーベル賞(平和賞)を受賞した。 対日関係では、98年10月に大統領として初めて訪日。故小渕恵三首相との日韓首脳会談で「日韓パートナーシップ宣言」をまとめ、過去の歴史をふまえつつ未