前回観た「ウルヴァリン:SAMURAI」で一応去年の段階で今年公開予定だった大作はほぼ観たことになるのだが、夏休みの大作シーズンは終わってももちろんそれなりに話題作は続く。前回の「アダマンチウムの男」に続いて観たい、と思ったのは「ビザンチウム」「クロニクル」「エリジウム」などなんとなく韻を踏んだ作品群。この中では一番観たいのは「ビザンチウム」だったのだが、スケジュールの都合で先に「エリジウム」の方を観賞。2010年に「第9地区」で度肝を抜いたニール・ブロムカンプ監督の待望の新作。 物語 未来。環境汚染や人口増加によって荒廃した地球では超富裕層は衛星軌道上のスペース・コロニー「エリジウム」に移住し整えられた環境と高度な科学技術で老いと病から解放されている。一方地上では地球全域がスラムと化し大勢は貧困のうちに暮らしている。エリジウムへの不法移民も絶えないが、エリジウムの防衛長官デラコートは殺害