「『大切な遍路道』を朝鮮人の手から守りましょう」――。四国の遍路道で見つかった差別的な貼り紙は、徳島、香川、愛媛3県で計38枚に及ぶ。ネット上では、遍路に魅せられた韓国人女性が以前から貼り歩いていた道案内シールをやり玉にあげて、「電柱などに無許可で貼っている」「景観破壊」と批判し、「今回の貼り紙は差別ではない」と言い切る書き込みも広まった。どう考えるべきなのか。遍路道を歩きながら取材した。■条例に違反 「差別ではない」 問題の貼り紙には、「日本の遍路道を守ろう会」の名で、「最近、礼儀しらずな朝鮮人達が、気持ち悪いシールを、四国中に貼り回っています」「『日本の遍路道』を守る為、見つけ次第、はがしましょう」とも書かれていた。