シリア渡航前に父親(中央)がフェイスブックに載せていたシャラフィナ・ナイラさん(右下)と2人の妹が一緒の家族写真。帰国後にインターネットに拡散した トランプ米大統領は2019年10月下旬、過激派組織「イスラム国」(IS)の最高指導者、アブバクル・バグダディ容疑者が死亡したと発表した。14年6月に「国家樹立」を宣言したISは5年余りで指導者を失った。しかしISに共鳴し合流した外国人やその妻子が今もシリア、イラクに残り、各国はその扱いに悩む。母国に戻った「帰還者」たちも社会復帰に困難を抱える。ISが各国に残した「傷痕」は癒えるのか。「帰還者」の姿をインドネシアで追った。【ジャカルタ武内彩】 「日本のアニメが好きで日本語の勉強もしたんです。アニメなら『NARUTO(ナルト)』、アイドルなら嵐が好き」