ここ10年の脳に関する研究で明らかになったのは、脳神経細胞のシナプスというのは信号を伝達するたびにレセプターがリン酸化してゲインが落ちノイズが上がっていくのに対し、その劣化したレセプターを酵素によってリフレッシュする機能があり、それが睡眠中に行われるのだということ。
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先週の回診で「おばけが見える」という患者さんがいらして,私は「はっきり見えますか?」「足はありましたか?」「いつ出ました?寝たときですか?」と質問し,周囲のドクターを驚かせてしまいました.実は日本に伝承されるおばけ話のうち3分の2は神経疾患に伴うもの(121/183話)であるという報告があります(Dreaming 19;232-8, 2009).高知大学脳神経内科の古谷博和教授による論文です(下記リンクの(5)を参照).おばけ話は表のように4タイプに分かれ,①ナルコレプシーに伴う入眠時幻覚,②てんかん,③レム睡眠行動障害,④レビー小体型認知症(DLB)に伴う明瞭な幻覚に分類されています.睡眠との関連の有無(①と③が関連あり),見え方が明瞭かどうか,おばけが話をするかどうか,が決め手です.代表的なおばけとして,お岩さんは足がなくて不明瞭なため②,座敷わらしは④と考えられています(コメント欄に
湾岸クライシス@ぬま @tsudanuma18 この現場で御苦労されている方のツイートを是非とも1人でも多くの方に読んで頂きたい。何が大事で何が必要なことなのか、非常に分かりやすく書かれてます。 twitter.com/kitagawaneuro/… 2020-03-22 08:28:05 北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro この1ヶ月、都内の一般病院でCOVID-19の診療にわずかですが携わったので、その経験を記します。なお、私は呼吸器や感染症の専門医ではないので、あくまで一内科医としての経験、意見であり所属する医療機関を代表するものではありません。 2020-03-21 19:11:32 ZF ⚡ @ZF_phantom 都内の一般病院でCOVID-19の診療に携わった医師の方からのレポート。 - クルーズ船からの陽性者 - 病棟準備と患者数 - 検査の状況 - 肺炎と
「年初の抱負」は紀元前から行われていた アメリカの科学誌『Popular Science』の2017年の記事によれば「年初に目標を立てる」という風習は、古代ローマ時代にまでさかのぼるそうです。 人類は紀元前から、「年初に目標を立てては失敗する」という“営み”を繰り返してきたのです。 これだけ科学技術が発達し、社会全体が高度に文明化されても、「目標達成は難しい」、言い換えれば「やる気を日常的に発動させていくことは難しい」と結論づけられるのかもしれません。 しかし、本当にそうでしょうか。「やりたがる脳」を手に入れることは、誰にとっても困難なことなのでしょうか。 世の中には、努力の末に成功をつかみとった人たちが存在します。彼らはきっと、「やる気を日常的に発動させていくこと」に長たけていたはずです。 たとえば、プロ野球のイチロー選手を思い浮かべてみてください。あなたは彼の業績を「イチローは“天才”
感嘆して思わず仰け反ったNature誌論文です(解説動画をご覧ください).主人公は40歳のGert-Jan Oskam氏,バイク事故による頸髄損傷により12年間にわたって下半身不随,上肢も一部麻痺になってしまいました.スイス連邦工科大学ローザンヌ校のCourtine博士は,記者会見で「我々はOskam氏の意思を捉え,その意思を脊髄への刺激に変換し,自発運動を再び獲得させることに成功した」と述べています. 博士らは2018年,脊髄の電気刺激と集中的リハビリにより,脊髄損傷患者の再歩行が可能となることを実証しました.しかしその効果は不十分であったため,さらに研究が進められました.Oskam氏が身体のさまざまな部分を動かそうとしたときに,脳のどの部分が電気信号を発するか,つまりその「意思」を解読するために,機械学習プログラムを使った観察を行いました.そしてこの人工知能の「デコーダー」により,特定
赤穂市民病院(兵庫県赤穂市)脳神経外科に在籍していた40代男性医師=大阪府=が関わった手術で、令和元年9月ごろから8件の医療事故が相次いだ問題があり、兵庫県警捜査1課などは22日、業務上過失致傷の疑いでこの男性医師を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。 書類送検容疑は2年1月、腰痛を訴えていた同県内の70代女性患者に対し、腰椎(ようつい)の神経圧迫をなくすため、ドリルで腰椎の一部を切除する手術を実施。その際に適切に止血を行わなかったなどの過失により、脊髄(せきずい)神経を覆っている硬膜を損傷させ、露出した神経を損傷、切断したとしている。女性は、両足のまひや排泄(はいせつ)障害など重度の後遺障害があるという。男性医師は3年8月、病院を依願退職した。 同課は同日、注意義務を怠ったとして、当時この男性医師の上司だった50代の上級医についても同容疑で書類送検した。 また、同課などは5月9日
迷走神経は脊髄を介さず脳に繋がっている延長された脳の一部である 迷走神経を外国語のリズムにあわせて刺激すると外国語のヒヤリング成績が伸びた 未来の学習は電気刺激で行われるかもしれません。 新しく行われた研究で、外国語の発音にあわせて耳の迷走神経を電気刺激すると、外国語のヒヤリング学習速度が最大2倍まで強化できることが示されました。 耳の迷走神経は、脳神経に脊髄を介さず直接接続されていることから、一種の「延長された脳」とも言え、迷走神経の刺激は脳への直接刺激にもなります。 怪しげな雰囲気を漂わせる研究ではありますが、研究内容はあの世界随一の学術雑誌「Nature」のパートナー誌である「npj Science of Learning」から発表されており、その信ぴょう性高いと言えるかもしれません。 では実際に電気刺激がどうやって学習能力を強化するのか、見ていきましょう!
前日、突発的な業務が立て込んでしまい、始業時間1時間以上前からの出社を命じられた。 また、客先へ報告に行くことになったので、3時間の残業も命じられた。 そのため、非常に疲れてしまい、今日は休みたいとしか思えなくなった。 起きると体も頭もだるい。 もう休むことしか考えていなかったので、とりあえず電話。 事務員「はい、会社です」 私「私です。今日、頭痛がするのでお休みしてもよろしいですか」 事務員「部署長に変わりますね」 部署長「部署長です」 私「私です。今日、頭痛がするのでお休みしてもよろしいですか」 前いた部署では病気休暇の申請はチャットアプリでOK。電話で事務員が出たとしてもそのまま部署長に伝言してくれる。 長期間になるとさすがに医師の診断書が必要だが、数日なら何もいらなかった。 一方今の部署は今いる部署は病気休暇の時の手続きがめんどくさい。 チャットアプリがないので電話による事前連絡が
眠りつづける少女たち――脳神経科医は〈謎の病〉を調査する旅に出た 作者:スザンヌ・オサリバン紀伊國屋書店Amazonスウェーデンには「あきらめ症候群」などと称される、特殊な病が存在する。この症状があらわれると、歩いたり話したりをやめ、場合によっては目をあけるのもやめ昏睡状態になってしまう。特徴的なのは、これが主にスウェーデンにおいては難民の家族の「子ども」、特に少女たちを中心に発生することだ。 昏睡状態に陥った子どもたちに、CATスキャン、血液検査、脳波検査など無数の検査が行われたが、その結果はつねに正常。運がよければ数ヶ月で回復できたが、場合によっては何年も目覚めない子もいた。昏睡状態に陥る原因は純粋に心理的なメカニズムで説明できるのか。それとも、重度の生理的なストレス反応にすぎないのか。 祖国で苦しい思いをしてスウェーデンへと流れきた人々、中でも子どもが強いストレス環境下にいるのは容易
私たちは時間をどう認識しているのか じつは、海馬の中で場所細胞が作られる法則や規則性については、よく分かっていません。それでもノーベル賞をもらってしまったところが、この発見のすごさを物語っているとも言えるでしょう。 私たちの実験結果によると、動物にいくつかの刺激(イベント)を与えたときの海馬から、バックグラウンドの波の上に、刺激を与えた順序で反応している、と解釈できる計測データを得ています。おそらく、少なくとも海馬を用いるエピソード記憶のシステムは、場所細胞と同じ方式が採用されているのでしょう。このアイデアを進めていくと、ニューロンの発火する順序性が、短期間の時間感覚そのものではないか、という予想に至ります。 少なくとも場所細胞のリプレイのときに見られる圧縮表現は、ラットの空間認識システムとエピソード記憶に、システムとして近いものがあることを予想させます。 たとえばエピソード記憶には、物の
私は日本睡眠学会の専門医ですが,父から「親の不眠も治せないのに専門医とは・・・」と言われています.私は苦笑しながら「加齢により誰もが睡眠の質は低下するので,目が覚めるのは仕方がないのですよ」と言い訳をします.事実,この「睡眠の断片化」と呼ばれる現象は,種を超えて加齢で観察されます.しかしそのメカニズムはよく分かっておりません. 今回,スタンフォード大学から,視床下部の一部の神経細胞によって生成され,覚醒のために重要な役割を果たすヒポクレチン(別名オレキシン)に注目した画期的な研究がScience誌に報告されました.ちなみにこのヒポクレチンの分泌は日内変動し,哺乳類では日中で高く(よって覚醒する),夜間に低下します(よって眠くなる).またヒポクレチンが欠損する疾患が,過眠症を呈するナルコレプシー(Ⅰ型)です. 研究チームは,若齢と老齢マウスを選び,光遺伝学的手法を用いて,老齢マウスのヒポクレ
赤穂市民病院(兵庫県赤穂市)脳神経外科に在籍していた40代男性医師=大阪府=が関わった手術で、令和元年9月ごろから8件の医療事故が相次いだ問題があり、兵庫県警捜査1課などは22日、業務上過失致傷の疑いでこの男性医師を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。 【時系列でみる】重度の後遺障害も…医療事故の男性医師と病院をめぐる流れ 書類送検容疑は2年1月、腰痛を訴えていた同県内の70代女性患者に対し、腰椎(ようつい)の神経圧迫をなくすため、ドリルで腰椎の一部を切除する手術を実施。その際に適切に止血を行わなかったなどの過失により、脊髄(せきずい)神経を覆っている硬膜を損傷させ、露出した神経を損傷、切断したとしている。女性は、両足のまひや排泄(はいせつ)障害など重度の後遺障害があるという。男性医師は3年8月、病院を依願退職した。 同課は同日、注意義務を怠ったとして、当時この男性医師の上司だった
新型コロナウイルスのワクチンにも使われている「mRNA」と呼ばれる遺伝物質を、脳梗塞のような状態になったラットの脳に投与することで脳の神経が死滅するのを防ぐことに成功したと、東京医科歯科大学などのグループが発表しました。 「mRNA」は、細胞がたんぱく質を作るときの設計図にあたる、遺伝情報が含まれた物質で、新型コロナウイルスのワクチンにも活用されるなど、医薬品への応用が注目されています。 東京医科歯科大学生体材料工学研究所の位高啓史教授らのグループは、「BDNF」という神経細胞を保護する働きのあるたんぱく質を作る「mRNA」を脳に血液が行かなくなる脳梗塞のような症状で脳の神経細胞が死滅し始めたラットに投与しました。 その結果、何もしないラットでは生き残った脳の神経細胞は5%未満だったのに対して、この「mRNA」を投与したラットでは50%余りの細胞が生き残ったということで、記憶力の低下も抑え
米サイエンス誌が,アルツハイマー病のアミロイドβオリゴマー仮説の根拠となった有名な論文「Lesné S, et al. A specific amyloid-beta protein assembly in the brain impairs memory. Nature. 2006;440(7082):352-7」が捏造されたものである可能性を指摘しています.少し歴史を紐解くと,まずアミロイドβ(Aβ)が線維化・凝集することで老人斑ができ,老人斑が引き金となって神経原線維変化が生じ,そのため神経細胞死が起きて認知症が発症するという説が提唱されました(アミロイド仮説;1992年).この仮説に基づいて,Aβの産生を抑えたり,除去したりする薬が数多く開発され,臨床試験が行われましたが,ことごとく失敗しました.これに対し,神経細胞死を起こすのはAβの線維状凝集体ではなく,その前にできる可溶性のオ
「愛」とは何か──それは、人間の永遠の問いかもしれない。愛は私たちにとってどのような存在なのか、私たちの身体にどのような影響を及ぼすのか、脳神経科学の分野では盛んに研究されている。自らの体験と科学的知見をもとに、愛について考察した本を書いた脳神経科学者が、米「ニューヨーク・タイムズ」紙に愛の大切さと科学的効果について語った。 脳神経科学者ステファニー・カシオッポは、新著のなかで夫とのラブストーリーを綴りながら、恋愛や喪失、人と人のつながりについて掘り下げて論じている。 人は愛なしで生きていくことはできるか? 結婚前、ステファニー・オルティーグという名前だったこの脳神経科学者は長年、「できる」と考えていた。 人と人のつながりについて科学的に研究してきたにもかかわらず、一人っ子で、20代から30代にかけて幸せな独身生活を送ってきた。自分自身の人生における愛の重要性を完全には理解していなかったの
さまざまな精神疾患などに関連しているとされ、これまで詳しい働きが分かっていなかった遺伝子が脳の神経細胞の発達に影響を与える仕組みをマウスを使った実験でつきとめたと国立精神・神経医療研究センターなどのグループが発表しました。 この研究は、国立精神・神経医療研究センターの星野幹雄部長などのグループが国際的な科学雑誌に発表しました。 グループでは、ダウン症との関連や統合失調症などの精神疾患との関連が指摘され、これまで詳しい働きが分かっていなかった「DSCAM」という遺伝子に注目し、この遺伝子を人工的に働かなくさせたマウスにどのような影響が出るかを調べました。 その結果、遺伝子が働かないマウスでは、小脳の神経細胞で、シナプスから放出された余分な神経伝達物質が効率よく吸収されず、過剰に残ってしまうことでシナプスの発達が妨げられていることが分かったということです。 グループによりますと、この遺伝子は特
京都大学(京大)と国立精神・神経医療研究センター(NCNP)は、「ブレイン・コンピュータ・インタフェース(BCI)」の操作が得意な人と苦手な人では、脳の神経回路の使い方が異なることを発見したと発表した。 同成果は、京大大学院 医学研究科の花川隆教授(NCNP IBIC先進脳画像研究部 特任部長兼任)、産業技術総合研究所の笠原和美研究員らの共同研究チームによるもの。詳細は、英科学誌「Nature」系の生物学を扱うオープンアクセスジャーナル「Communications Biology」に掲載された。 BCI技術は脳機能を代替する技術として期待されており、BCI技術が完成すれば、病気や怪我によって手足の動作が不自由になった人が、身体を動かさなくても頭の中で想像するだけで、PCなどの情報機器を使えるようになることなどが期待されている。また、BCIで駆動するロボットアームなどで脳卒中患者のリハビリ
こんばんは! 今日は健康のお話をしようかと思います^^ 主人は普段から頭痛持ちなんですが、その日はいつもと違う場所が痛み、痛み方もいつもと違う感じということで不安を感じて急遽病院へ行くことにしました。 頭痛ぐらいならしばらく様子見でもいいかなと思いますが、主人のお父さんが以前脳梗塞になっているので、ちょっと怖いなと思いまして。 車で行くので、道中症状が急変してはいけないと思い私も一緒について行くことに。 早速受付に行くと、結構患者さんがたくさん来られていてかなり待ち時間が長くなると言われました。 脳神経疾患の専門病院だし、仕方ないですね・・・。 せっかく来たからには、しっかり検査してもらって結果まで聞けたらいいなって思っていたのでそのまま診察をお願いしました! まずは、トリアージという問診室へ。 看護師さんが症状を聞いて、担当の先生を振り分けるようです。 この時点で重症かどうかある程度分か
最新号のNature Medicine誌の論文です.英国から,小児期に頭蓋咽頭腫や特発性成長ホルモン欠損症などのために,屍体由来(ヒトの死後)の脳下垂体から抽出した成長ホルモン(c-hGH)による治療を受けた8名のうち5名が早期発症のアルツハイマー病(AD)を呈したという報告がなされています.孤発性,家族性に加え,第3の病型として医原性が加わることになります. まず背景ですが,1959年から1985年にかけて,英国では少なくとも1848人の患者にc-hGHが投与されました.じつはこの一部がプリオン蛋白とアミロイドβ(Aβ)に汚染されており,比較的若い成人において医原性クロイツフェルト・ヤコプ病(iCJD)を発症したため,この製品は使用中止となりました.そしてこのiCJD患者の病理学的検討で,アミロイド病変(脳アミロイド血管症)を認めたことも明らかになっています.しかしCJDの徴候が目立つた
1日20回、布団の中で唱えるだけ…脳神経外科医が教える「本当に頭のいい人」が毎晩やっていること 天才とは、ドーパミンを操作できる人のことである ポジティブな暗示をかける「魔法の言葉」 ところで、クーエの暗示法とはいったいどのようなものだったのでしょうか。その方法は短いワンフレーズに凝縮されています。 「私は毎日あらゆる面でますますよくなっている」(Day by day, in every way, I'm getting better and better.) この言葉を、繰り返し唱えるスタイルが、クーエの暗示法の真髄です。 大事なことは、起床後や、就寝前などのリラックスしたときに、約20回、この魔法の言葉を実際に声に出して繰り返すこと。その理由を脳科学的に説明すると、次のようなことになるでしょう。 リラックスした状態ほど、脳に言葉を浸透させやすいから。また、言葉を耳で聞くことで、「聴覚」
今回のキーワードは,COVID-19感染の影響は長期間持続する(心筋障害および呼吸障害),成人の10~100倍高い小児のウイルス量,脳神経内科医による患者100名の診察,IVIG反応性急性炎症性多発神経根炎,過去の風邪コロナウイルスへの感染が防御因子になる可能性,2つのワクチンのアカゲザルでの効果です. 前回,COVID-19では遅発性ないし長期潜伏性の神経障害を引き起こす可能性があることを紹介しました(doi.org/10.1111/ene.14442).今週は①持病のない若年成人でも,症状が長期化する可能性があること,②診断後2~3か月経過しても高率に心筋損傷がみられ,将来,心不全や心疾患が生じる可能性があること,③退院時においても肺の拡散能障害や拘束性障害が認められることが報告されました.やはりこの感染症は急性期が過ぎればそれで終わりという疾患ではないようです.若者であっても感染すべ
ただし砂糖、カフェイン、アルコールに頼ってはいけない 「本業」に取り組む前に、別の手段で、「大きな出来事が起こりそうだ」と脳に伝えればよいのです。脳はたちまちやる気を発動し、ドーパミンを分泌してくれます。 すると、脳内の「ドーパミンレベル」(ドーパミンの量)はアップします。ドーパミンレベルが上がると、さらにやる気が発動する、という好循環が起こります。したがって、健康的な手段でドーパミンのレベルを上げることは非常に有益なのです。 ひとつ気をつけてほしいのは、依存性の高い手段によるドーパミンのレベルアップです。 砂糖、カフェイン、アルコール、ショッピング、ギャンブルなど依存性の高い手段に依存すると、健康的な手段でドーパミンを分泌させることが難しくなりがちです。 多くの動物実験で、「ドーパミンレベルを上げるための不健康な手段」を提示した途端、動物たちは自滅的な行動に突き進んでいくことがわかってい
京都第一赤十字病院の脳神経外科で手術の記録や安全管理についての検証などが不十分なケースがあったとして、京都市から行政指導を受けたことなどをめぐり、日本脳神経外科学会がこの病院について専門医になるための研修を行う施設としての認定を停止したことが分かりました。 京都市にある京都第一赤十字病院の脳神経外科では、4年前、脳腫瘍の手術を受けた70代の女性が腫瘍ではない脳の組織を誤って摘出されるミスがあったほか、京都市が手術の記録や安全管理についての検証などが不十分なケースがこの女性を含め3件あったとしてことし1月に行政指導を行い、改善を求めています。 この病院は脳神経外科の専門医になるための研修を行う施設に認定されていましたが、こうした状況を受け日本脳神経外科学会が病院に聞き取りをしたうえで理事会で審議した結果、「医療の安全管理体制など教育上の懸念事項がある」などとして先月31日付けで認定を停止した
「近頃なぜか忘れっぽく、仕事でミスが増えている」 「頭が疲れていて体の調子もよくないので、会社へ行くのが面倒に感じる」 このような状態に当てはまる人へすすめたいのが、1日たった数分でできる日記メソッド。脳の働きを回復させることができます。その効果について、筆者が1週間実践してみた結果を交えながらご紹介しましょう。 「5行日記」で脳がよみがえる 1. 記憶力を取り戻してくれる 2. 自律神経を整えてくれる 実際に「5行日記」をやってみた 「5行日記」をやってみたら、脳が元気になった! 「5行日記」で脳がよみがえる その日記メソッドとは、「5行日記」というもの。脳神経内科医の長谷川嘉哉氏が考案した、1日5行の日記をつけ続けることで脳の働きを回復させるメソッドです。 「日記」と聞くと、夏休みの課題のように長々と文章を書く様子を思い浮かべ、毎日書くのはおっくうだと感じる人も多いでしょう。しかしこの
高校を中退後、フリーターを経て、脳分野の面白さにのめりこんだ青砥瑞人さん。アメリカの大学「UCLA」神経科学学部を飛び級で卒業。脳への知見とAI技術をかけ合わせ、創設したDAncing Einsteinでは教育機関や企業とのコラボレーションを担う。幾つもの特許ホルダーである稀代の「脳神経発明家」が、脳と学びから未来を語る。 《目次》 ・人間の脳は、希望を持ちづらい ・学習で「希望を抱ける脳」になれる ・不確かな未来に、囚われすぎてはいけない ・根性論ではなく「新・精神論」を知る ・「3つのインテリジェンス」を掛け算する ・「ハッピー」と「ウェルビーイング」の関係性を知る ・ハッピーを人に伝えて記憶を促す ・テクノロジーに頼り切らず、心的反応をモニタリングする ・シンギュラリティに振り回されない ・学びのスタイルを大きく変えていく 人間の脳は、希望を持ちづらい 企業とぼくらのコラボって「新し
福島先生の遺志を継承し、当Webサイトは引き続き運営されます。 診療に関するご相談やお問い合わせについては、今後、福島先生が生前に指導し 信頼していた弟子である医師が対応させていただきます。 現在、すでにいただいているご相談やお問い合わせに関しても、同様に丁寧に対 応させていただきます。 2024年3月22日
内野勝行、櫻澤博文、田中奏多、田中伸明、來村昌紀 (著) アチーブメント出版 概要集中力が続かない、記憶力が低下している気がする…。 それは脳の疲れが影響しています。 身体の疲れは休めば回復しますが、脳の疲れは休んでも治りません。 本書ではスーパードクター5人が脳が疲れる原因や仕組み、疲れにくい脳を手に入れるためのマインドセットから食事や生活習慣などをわかりやすく解説。 「疲れない脳」を手に入れて最高のパフォーマンスを発揮するためのヒントが詰まった一冊です。 『疲れない脳』を手にいれる方法とは頭が疲れる原因は予測と現実のギャップ。 そこを修正しようとするのですが、これを繰り返していくことで脳は疲弊していきます。 では疲れない脳の使い方とはどういったものなのか。 考え方や環境の整え方、目標設定の仕方などを解説。 また「脳疲労をなくす食事」「脳の老化を防ぎ、認知症を予防する」「脳を休ませる睡眠
“ゴッドハンド”“天才脳外科医”と呼ばれた医師の福島孝徳さんが死去した。81歳。公式サイトで発表された。 この記事の写真はこちら(全2枚) 公式サイトによると福島さんは、脳神経外科医として歩み始めた1970年代から臨床の現場にこだわり、独自の視点から低侵襲・最新の手術を手技を考案し、驚異的なペースで手術を行ってきた。患者に負担をかけずに、合併症のないきれいな手術による一発全治をはたすか、というのが、福島さんの一貫した医療に対する姿勢だった。 48歳のとき、日本の医学界に疑問を覚え、渡米。米国でも臨床の現場にこだわり続け、30数年間にわたり毎年600人以上(米国:250人、日本:300人、ヨーロッパ/南米ほか:50人)もの手術を行い、患者の命を救っていた。生涯2万4000例を超える手術を行った。神の手と称される手術手技「鍵穴手術(キーホールオペレーション)」は、福島さんが開発したもの。頭部に
新型コロナウィルス肺炎(COVID-19)に関して,1月26日から数回に渡って,フェースブックに論文情報を記載してきた.この1ヶ月間の情報をまとめて記載しておきたい. (1)新型コロナウィルス(2019-nCoV)関連肺炎に関する論文の情報(1月26日) 昨晩,講演をした岐阜市内のホテルで,中国からの大勢の団体旅行者とすれ違った際,「新型肺炎への準備が必要だ」と思いました.中国の研究者チームは極めて速やかに2019-nCoVと名付けられたウィルスを単離し,全配列を解読して,そのデータを国際的に共有しました.SARSでの経験が生きたと言われています.NEJM誌とLancet誌は関連論文を無料公開しており,医療関係者は正しい情報を確認しておくべきと思われます.以下,情報の共有です. ◆人から人への感染は確定的である. ◆潜伏期は3~6日(追記参照:最新情報は1~14日),発熱,乾性咳,筋肉痛に
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