収益力が低下する中、カゴメのトップに就いた寺田社長。収益構造改革と働き方改革を推進し、企業体質を大きく変えた。 [この記事は「ヒューマンキャピタル2018」の講演をまとめたものです] 私が社長に就任した2014年当時は、減益が続いていました。カゴメは今年で創業120年目。長い歴史があるためか、のんびりとした体質であり、業績が悪くても仕事の内容ややり方があまり変わらないという、非常に危機的な状況にあったのです。 当時はまだ前社長の掲げた中期計画が動いている最中でしたが、私は全部白紙に戻して、新たにスタートを切ることにしました。14年度は危機が顕在化している中で緊急的な対応をする、15年度は実質的な改革に動き出す、16年度は効果が実感され収益にも反映される、という3カ年計画を立てました。 そして、この3カ年計画と合わせて取り組んだのが、収益構造改革と働き方改革です。 希望地に転勤できる「地域カ