■滑落死「救助法に謝り」 後志支庁積丹町の積丹岳(1255メートル)で今年2月、スノーボードをしていて遭難した札幌市の会社員男性(当時38)が道警の救助用ソリにいったん収容されながら、ソリが滑落して死亡した事故をめぐり、男性の両親は11日、道を相手取り約8600万円の損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を札幌地裁に起こす。道警が救助方法を誤らなければ、男性の命は助かったと主張している。 (霜田紗苗) 訴状などによると、男性は今年1月31日、スノーボードをするために友人2人と積丹岳に入った。友人は靴擦れが起きて山腹の休憩所で待機、男性は1人で山頂を目指した。その後「登頂したが、視界不良なので野営する」という無線連絡が男性から入り、友人が110番通報。道警はヘリコプターで捜したが、男性を見つけられなかった。 道警は2月1日、救助隊員5人が雪上車で現場近くに行って捜索したところ、雪