4/5 ニルヴァーナに想いを馳せる 僕にとってニルヴァーナは物心ついた時には、もういなかったバンドだ。 ロックなバンドを生涯聴き続け探し続けようという道を歩むと決めた時、探してる道の途中に、必ずニルヴァーナは存在するのだ。 ふと迷い込んだ寂れた道の交差点にあのスマイルマークの看板がニルヴァーナはこっちと矢印で道を示している。 引き込まれる様にその道に進んだ後、その看板が風に吹かれクルクルと回り何とも寂しい表情の看板に変わっている。 そんな光景を思い浮かべてしまう。 周知の通り1994年4月5日、ボーカル・ギターのカート・コバーンが27才でショットガン自殺した出来事は、歴史の教科書に残るような大きな事件だった。 世界を制し最もポピュラーな音楽となりながら、それと闘いながら最もロックで有り続けようと願ったバンドのフロントマンは、苦悩の末ショットガンを自分の頭に向けた。 当時世界一の勢いで絶頂期