秋葉原の街角に設置された防犯カメラ=26日午前、東京都千代田区、鬼室黎撮影 東京・秋葉原で2008年6月、17人が死傷した無差別殺傷事件を受けて、地元町会が通りや交差点など各所に防犯カメラを設置し、26日から運用を始めた。 カメラを設置したのは、事件現場の交差点から数百メートル北西にある「神田末広町会」。約200世帯が住む町会内に計16台を据え付けた。24時間撮影して1週間分の映像を保管する。プライバシーへの配慮から、映像は原則非公開。犯罪捜査に必要な場合だけ提供し、再生には町会の役員が必ず立ち会う。 設置費用は約1千万円で、750万円を東京都と千代田区が負担した。秋葉原では同町会以外にも、大通りなどに計34台のカメラが年度内に設置される予定だ。 この日、地元小学校で開かれた式典に出席した同町会の久保勝会長は「危険な街というイメージを一掃するため、カメラが犯罪の抑止力になれば」と話