コンピューターのプログラムやデータの記録メディアとして「紙テープ」(情報交換用紙テープ)が、かつて使われていたのをご存じだろうか? 1980年頃までは、割と普通に見かけたので「知ってる!」という人も少なくないはず。幅1インチ(約2.5センチ)のテープに1列8個のパンチ穴を連続して記録するものだった。 これを、紙テープ装置にかけてやるとビーーッと読み込んだり、ガジガジガジとパンチ出力できるのが、なんとも端切れよく気持ちよかった。直径2ミリほどの穴1個が1ビット、1列8個の穴で1バイトという目に見えて、音や手応えもあるのもうれしい。デジタルの語源である「指を折って数える」に近いデータの形ですからね。 しかも、そのパンチ穴のパターンというのが、暗号のようでもマガマガしい生き物の文様のようでもある感じだ(冒頭の写真ではいちばん上の2本だけがちゃんとしたデータの出力でそれ以下は後述する花文字)。それ
「平成」が終わるまで、1か月を切った。そこで今回のPDA博物館は、特別企画として、1993年(平成5年)の誕生から約15年間にわたって多くのユーザーに愛されてきた「PDA」(Personal Digital AssistantあるいはPersonal Data Assistant)の歴史をふりかえる。 1993年(平成5年):元祖PDA「Newton」が誕生 歴代のNewton PDAという言葉が生まれたのは、1992年(平成4年)。米ラスベガスで開かれた「コンピューター・エレクトロニクス・ショー 1992」の壇上、アップルCEO(当時)だったジョン・スカリー氏が「(われわれは)これから、コンピューターより身近で洗練されたマシンを作る。その新たな端末のことを、私は、Personal Digital Assistant、略してPDAと呼ぶ」と宣言。このとき、PDAという概念が生まれた。 そし
10年前の今月、W-ZERO3が発売しました。私が10年前から購読している伊藤浩一さんのブログより。 Windows Phone応援レポート224・10年前の今日、2005年12月14日にW-ZERO3が発売。それはモバイルユーザーの夢の始まりでした W-ZERO3は2005年12月に発売されたSHARP・WILLCOMの通信端末。OSにWindows Mobileを搭載したWILLCOMの事実上のスマートフォンです。画面サイズは3.7インチ。今となっては小さいのですが、発売当初はとてつもなく巨大に感じました。 キャリア支配によって不自由なガラケーが押し付けられた閉鎖市場 当時、海外ではPDA(個人情報端末・電子手帳)が通話機能を取り込み、スマートフォンへと進化していました。日本では、SONYはCLIE、SHARPはZaurusといったPDAをリリースしていましたが、それらが電話機能を搭載
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