無料の路線バスとして国後島を走るトヨタ製の小型バス。前にロシア語で「ジェーチ」(子ども)と書かれており、以前はスクールバスだったという。 インターネットやホテルなど北方領土にロシア人の助手を派遣するときの心配事は多いが、島内での交通手段もその一つ。代表的な公共交通機関である電車や地下鉄はもちろん整備されておらず、バスやタクシーもあまりない。車を持っていない家庭も多いとも言われ、住民にとっても移動するのは不便だという。 だが、フリージャーナリストのウラジーミル・ラブリネンコさんによると、最近は交通機関の整備も徐々に進んでいるという。昨年3月、ラブリネンコさんが国後島で写真を撮影したのがオレンジ色の路線バス。前にはトヨタのマークがついているが、左ハンドルなので日本で販売された中古車ではないと思われる。かなりの年数、使われたのだろう。外装にはところどころぶつけたような部分がある。車体にはロシア語